妊娠中でも旅行を楽しみたいと考える人は多いでしょう。特に「ベビーが生まれる前に夫婦で最後の旅行を楽しむ」という目的で、「マタ旅(マタニティ旅行)」 を計画する妊婦さんも増えています。
しかし、妊娠中の体調は変化しやすく、普段は問題のない移動や環境がリスクになることもあります。
マタニティ旅行を安全に楽しむためには、「妊娠中の体調やリスクを理解し、事前の準備をしっかり行うこと」 が重要です。
本記事では、妊娠中の旅行のリスクや避けるべきポイント、安全に旅行を楽しむための対策 について詳しく解説します。
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妊娠中の海外旅行は危険?考慮すべきポイント

妊娠中の旅行は、体調や環境の変化に対して慎重な対応が求められます。
特に、妊娠の週数、旅行先の環境、移動手段、食事・衛生面 などを考慮し、安全な旅行計画を立てることが大切です。
妊娠中に避けるべき旅行先とは?
旅行先の環境によっては、妊娠中の体に負担をかけることがあります。特に以下のような場所は、できるだけ避けるのが望ましいでしょう。
① 医療体制が整っていない国・地域
妊娠中は、万が一の体調変化に備えて、現地の医療機関が充実しているかどうかを事前に確認することが重要です。
- 発展途上国や遠隔地では、適切な産科医療を受けるのが難しい
- 妊婦が受けられる医療サービスが限られている国もある

② 気候が極端な場所(高温多湿・極寒の地域)
妊娠中は体温調節が難しくなるため、高温多湿の地域(東南アジアなど)や寒冷地(北欧・カナダなど) は注意が必要です。
- 熱中症や脱水症状のリスクが高まる
- 極端な気温変化が体調不良を引き起こす可能性
③ 高地や長時間のフライトが必要な場所
標高2,500m以上の高地では、酸素が薄くなり、胎児に十分な酸素が供給されない可能性があります。
また、長時間のフライトではエコノミークラス症候群(血栓症)のリスクが高まるため、慎重に検討する必要があります。
リスクの高いアクティビティは避ける
妊娠中は、普段できるアクティビティでも体に負担をかける可能性があるため、以下のようなアクティビティは避けましょう。
- ジェットコースターや激しい乗り物(振動や急激な動きが胎児に悪影響を与える可能性)
- スキューバダイビング(胎児への酸素供給に影響を及ぼす危険がある)
- 登山や長時間のトレッキング(酸素不足や転倒のリスクが高い)
- サウナや温泉(高温環境で血圧が変動しやすく、のぼせやすくなる)
妊娠週数ごとの旅行リスクの違い
妊娠期間によって、旅行のしやすさやリスクが異なります。
- つわりやホルモン変化が激しい時期
- 流産のリスクが比較的高い
- 旅行は控えるのが望ましい
- 体調が比較的安定し、旅行しやすい時期
- 医師の許可があれば短期間の旅行は可能
- 無理をしない範囲で計画を立てる
- お腹が大きくなり、移動が負担になる
- 早産のリスクが高まるため、長距離移動は避ける
- 国内の近場旅行でも慎重に判断する
妊婦が注意すべき食事と衛生対策
妊娠中は、食事や衛生環境にも注意が必要です。特に海外では、普段とは異なる食文化や衛生環境により、食中毒や感染症のリスクが高まるため、次のポイントに気をつけましょう。
- 生もの(生魚・生卵・生肉)を避ける(リステリア菌や寄生虫のリスク)
- 水道水や氷は飲まない(安全なミネラルウォーターを選ぶ)
- 加熱調理された食事を選ぶ(屋台や露店の食事は避けるのが無難)
- 手洗い・消毒を徹底する(外出後や食事前にアルコール消毒を使用)

移動における注意点
妊娠中の長距離移動は、体に大きな負担をかけるため、できるだけ快適な環境を整えることが重要です。
- 飛行機 → 4~6カ月の安定期であれば比較的安全。事前に航空会社の妊婦向けポリシーを確認
- 電車・バス → 長時間座る場合は、こまめに足を動かして血流を良くする
- 車移動 → 長時間のドライブは腰やお腹に負担がかかるため、こまめに休憩を取る
また、移動中の体調変化に備え、水分補給をこまめに行い、体を冷やさない服装を心がけることも重要です。

マタニティ旅行の安全対策と事前準備
妊娠中の旅行を安全に楽しむためには、事前の準備が何よりも重要です。
特に、医師への相談、持ち物の準備、服装や移動手段の工夫 などをしっかり行うことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
旅行前に医師へ相談する重要性
妊娠中の旅行を計画する際は、まずかかりつけの産婦人科医に相談し、安全な時期かどうかを確認することが大切です。
- 現在の妊娠週数で旅行が可能かどうかを確認(特に安定期でも個人差があるため注意)
- 持病や妊娠の経過に問題がないかをチェック(切迫流産のリスクがある場合は旅行を避ける)
- 飛行機の利用が可能かどうかを確認(航空会社によっては診断書が必要な場合がある)
- 海外旅行の場合、現地の医療機関の情報を確認
医師から「母子健康手帳」や「診断書」を携帯するよう指示されることもあるため、必要書類を忘れずに準備しましょう。

妊娠中に必要な持ち物リスト
妊娠中の旅行では、普段の旅行よりも万が一に備えた持ち物をしっかり準備することが重要です。
- 母子健康手帳 緊急時に医師に妊娠状況を伝えるため必須
- かかりつけ医の診断書(特に飛行機を利用する場合)
- 常備薬(妊婦向けの解熱剤・整腸剤・酔い止めなど)
- ミネラルウォーター・軽食(長時間の移動に備える)
- 消毒用アルコール・除菌シート(感染症対策)
- 体温調節ができる服(カーディガン・ストールなど)
- 歩きやすい靴(むくみ防止のため圧着ソックスもおすすめ)
- クレジットカード(緊急時の医療費支払い用)
特に、水分補給グッズや軽食は必須 です。
妊娠中は低血糖になりやすいため、ナッツやドライフルーツなどのエネルギー補給ができるスナックを常備しておくと安心です。
マタニティ旅行に適した服装と靴
妊娠中の旅行では、快適に過ごせる服装と靴を選ぶことが重要 です。
お腹が大きくなると、長時間の移動や歩行が負担になるため、締め付けが少なく、動きやすい服装を心がけましょう。
- ワンピースやゆったりとしたトップス → お腹を締め付けず、体温調節しやすい
- レギンスやストレッチパンツ → 足のむくみを防ぐ
- カーディガンや羽織もの → 冷房対策や温度調節に役立つ
- クッション性のあるスニーカーやフラットシューズ → 長時間歩いても疲れにくい
- 締め付けの少ない靴 → 足のむくみを考慮し、履き心地が良いものを選ぶ
- 着圧ソックスやサポートタイツ → 長時間の移動で血流をサポート
妊娠中は体温調節が難しくなるため、脱ぎ着しやすい重ね着スタイルを意識する ことがポイントです。
マタニティ旅行中の快適な過ごし方
- 1日のスケジュールを詰め込みすぎず、ゆとりを持ったプランを立てる
- 長時間歩く観光地は避け、カフェや休憩スポットを挟む
- 「1時間に1回は休憩」を意識 して行動する
- 妊娠中は脱水症状になりやすいため、水分をこまめに摂る
- カフェインの多い飲み物(コーヒー・紅茶)を控える
- 移動中も常にペットボトルの水を持ち歩く
- 長時間座ったままにならないように、こまめに足を動かす
- 飛行機や電車では足首を回したり、軽いストレッチをする
- できるだけ座席を確保し、立ちっぱなしを避ける
妊娠中の旅行保険と緊急時の対応
妊娠中の旅行では、万が一のトラブルに備えた保険の加入が必須です。
特に、妊婦でも適用される旅行保険の選び方、緊急時の対応方法、重要な連絡先の準備をしっかり行うことで、安心して旅行を楽しむことができます。
妊婦でも加入できる旅行保険の選び方
海外旅行中に妊娠に関連するトラブルが発生した場合、通常の海外旅行保険ではカバーされないことが多いため、事前に妊婦向けの補償があるプランを選ぶ 必要があります。
- 妊娠トラブル(つわり・流産・早産)が補償対象か
- 妊娠何週目まで補償されるか(多くの保険では22週目までが対象)
- 帝王切開・入院費用がカバーされるか
- 提携病院やキャッシュレス診療が可能か
一般的な旅行保険では妊娠に関する治療は対象外 になりやすいため、妊婦向けの特約を付けるか、妊娠に強い保険会社を選ぶことが重要です。(妊娠22週以降は多くの旅行保険で補償対象外 になるため、旅行のタイミングも慎重に判断する。)
クレジットカード付帯の海外旅行保険 は、妊娠トラブルが補償されないことが多いため、契約内容をよく確認するようにしましょう。

緊急時に備える連絡先リスト
万が一のトラブルに備えて、重要な連絡先を紙やスマートフォンに保存しておくことが大切です。
- 滞在先の病院の連絡先(産科医がいる病院を事前にリサーチ)
- 宿泊先のホテルの電話番号(フロントで病院を紹介してもらえる場合も)
- 日本大使館・領事館の連絡先(緊急時のサポートが受けられる)
- 旅行保険の緊急連絡先(保険会社に連絡するとキャッシュレス診療が可能な病院を紹介してもらえる)
- かかりつけの産婦人科の連絡先(緊急時に日本の医師と相談できるようにしておく)
- 緊急時には言葉の壁が問題になるため、滞在先の病院で英語が通じるか事前に確認する。
- スマホのバッテリー切れに備え、紙に印刷した連絡先リストを持ち歩く。
- 可能なら、Googleマップに病院の位置を保存しておくと、すぐにアクセスできる。
旅行中に体調が悪くなったときの対応
妊娠中は、突然の体調変化が起こる可能性があるため、少しでも違和感を感じたら早めに対応することが重要です。
- 涼しい場所で休憩し、水分補給をする
- 塩分補給(スープや味噌汁など)をして、低血圧を防ぐ
- むくみがひどい場合は、着圧ソックスを着用し、足を高くする
- すぐに滞在先の病院へ行く(迷わず救急車を呼ぶか、ホテルに手配を依頼)
- 旅行保険の緊急サポートセンターに連絡し、指示を仰ぐ
- 現地で受診した内容を日本のかかりつけ医にも報告 し、今後の対応を相談する
- 「様子を見る」のはNG! 少しでも異変を感じたら、すぐに病院を受診する。
- 海外での診察費用は高額になることがある ため、キャッシュレス診療ができる保険に入っておくと安心。
- 旅行前に、英語や現地語で「妊娠○週目です」「お腹が痛いです」などのフレーズをメモしておくとスムーズ。

まとめ – マタニティ旅行を安全に楽しむために
妊娠中の旅行は、事前準備とリスク管理をしっかり行うことで、安全に楽しむことができます。特に、旅行保険の選択、緊急時の対応、持ち物の準備 を万全にしておくことが重要です。
- 旅行前に医師へ相談し、許可をもらう
- 妊婦でも適用される旅行保険に加入する(妊娠関連の補償があるか確認)
- 滞在先の病院の情報を事前に調べ、緊急連絡先を準備する
- 体調に違和感を感じたら、無理をせずすぐに休む or 医療機関を受診する
妊娠中は体調が変わりやすいため、「安全第一」で余裕をもったスケジュールを立てることが大切です。しっかり準備を整え、快適なマタニティ旅行を楽しみましょう!
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