チェジュ島(済州島)は、韓国国内でもリゾート感あふれる観光地として知られており、「韓国のハワイ」とも呼ばれるほど。日本からも直行便があり、韓国本土とはまた違った“南国的な魅力”を感じられる場所です。
ですが最近では、「チェジュ島って実は危ない?」「女性の一人旅は避けたほうがいい?」といった不安の声もネット上でちらほら見られます。観光客が増える一方で、スリや詐欺、軽犯罪が増えているという話もあれば、夜間のつきまといや不快な声かけといった、女性旅行者ならではのリスクも耳にします。
この記事では、実際にチェジュ島で起こり得る「危ない」とされるケースを6つに分けてご紹介し、それぞれの対策も含めて詳しく解説していきます。
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チェジュ島への旅行が危険と言われる6つの理由と対策

チェジュ島は確かに観光地として魅力的な場所ですが、それと同時に「観光地特有のトラブル」も起こりやすいという一面があります。
ここでは、実際に旅行者が遭遇する可能性がある6つのリスクと、それぞれに対する具体的な対策を順番に見ていきましょう。
観光地ゆえにスリやぼったくりなど軽犯罪は存在する
チェジュ島は韓国国内外から多くの旅行者が訪れる人気の観光地です。
その分、観光地でよく見られるスリ、ぼったくり、過剰請求といった軽犯罪も起こりがちです。
特に空港周辺や、有名な市場・カフェ通り、観光施設周辺では、外国人観光客を狙った犯行が発生する可能性があるため、荷物の管理には十分注意する必要があります。
財布やスマホをバッグの外ポケットに入れたまま歩く、テーブルに荷物を置いて席を離れる、といった行動は“格好のターゲット”になる可能性があります。

また、観光タクシーや露店では、価格を提示せずに商品やサービスを提供し、後から不当に高額な請求をしてくるケースもあります。少しでも不安を感じたら、その場での取引を避ける、明確な価格表示のある店や配車アプリを使うなど、事前に自衛策を取ることが大切です。

夜の繁華街では過剰な客引きや飲食トラブル

チェジュ島のナイトライフエリアでは、夕方以降になるとバーや飲食店の客引きが増えます。
特に済州市の中心部や、西帰浦(ソギポ)の繁華街では、強引な客引きや“無料”をうたっての詐欺的な飲食トラブルも報告されています。
「1杯無料」「今だけ割引」などの甘い言葉で客を誘い込み、店内では通常価格以上の料金を請求されたり、追加注文を強引に勧められたりすることがあります。
こうした状況に慣れていないと、「断りきれずに支払ってしまった」「怖くて逃げられなかった」と後悔する結果にもなりかねません。
安全のためには、事前にGoogleマップやSNSなどで評価の高い店舗を調べておくこと、そしてなるべく一人で夜に繁華街へ出かけないことが安心です。韓国語が話せなくても、トラブルの雰囲気は伝わるもの。少しでも違和感を感じたら、即座に店を離れましょう。
声かけやつきまといは都市部の夜間で報告あり

チェジュ島は基本的に平和でのどかな雰囲気が漂う島ですが、都市部の夜間、特に女性旅行者に対する“しつこい声かけ”や“つきまとい”が報告されるケースがあります。
特に済州市中心部や観光スポット周辺では、外国人女性が一人で歩いていると、「ハロー」「一緒に飲みに行こう」といった軽い声かけから始まり、無視してもついてこられるといった体験をする人も少なくありません。

韓国語がわからない旅行者は、その状況の深刻さを判断しづらく、愛想で対応してしまうことがありますが、相手に誤解を与え、より踏み込まれる原因にもなり得ます。
- 夜はなるべく一人で出歩かない
- 不必要な会話はせず、無言でその場を離れる
- 滞在先の近くや街灯の多いルートを選ぶ
といった基本的な行動が、安全を守るうえで効果的です。
また、万が一危険を感じたときには、すぐに人の多い場所やホテルへ避難することが最優先です。
韓国語が話せなくても、「Help(ヘルプ)」という一言とジェスチャーで伝わります。
海・リゾートエリアでの盗撮や隠しカメラのリスク

リゾート地として人気のチェジュ島には、美しいビーチや温泉、スパ施設が点在しています。
しかし、こうした場所では水着や露出の多い格好になるため、“盗撮”や“隠しカメラ”といった被害に遭うリスクも高まります。
特に近年、韓国内では盗撮問題が社会的にも深刻化しており、トイレや更衣室に隠しカメラを設置して盗撮するという犯罪が報道されることも珍しくありません。
観光客が標的になるケースもあり、「海外だから大丈夫」という油断は禁物です。
- ビーチではタオルやパーカーなどを持参して肌の露出を控える
- 着替えはホテルや信頼できる施設内で行う
- トイレや更衣室では、不審な穴やレンズ状のものがないか軽く確認する
など、日常では気にしないような部分にも、注意を払うことが重要です。
また、スマートフォンを向けてくる不審な人物がいたら、撮影をやめるよう毅然と伝えましょう。
場合によっては、周囲のスタッフや警察に通報する勇気も必要です。
自然災害の影響を受けやすい

チェジュ島は火山島であり、その特性から自然災害の影響を受けやすい環境にあります。
特に夏から秋にかけては台風シーズンに入るため、強風や大雨による交通機関の混乱、観光地の閉鎖などが起きやすくなります。
また、登山やハイキングで人気の漢拏山(ハルラサン)では、天候が急変することもあり、強風や濃霧による遭難リスクも報告されています。
雨が降ると一部の山道や渓流沿いのトレッキングコースは滑りやすくなり、事故の原因にもなりかねません。
旅行前には、
- 気象庁や旅行アプリで天気予報と台風情報を随時確認する
- 荒天時には無理に行動せず、ホテルなどで待機する
- 海や山では現地スタッフの指示に従うことを徹底する
これらを徹底することで、自然災害によるトラブルはほとんど避けることができます。
「今日は大丈夫そう」と油断せず、常に“自然を相手にしている”という意識を持つことが重要です。
チェジュ島の治安は韓国内でも良好|外務省データから解説

「危ない」と言われる理由を見てきましたが、実際のところ、チェジュ島の治安はどうなのでしょうか?
日本の外務省が提供する海外安全ホームページの情報や、現地の警察・旅行者からの声を参考にすれば、その実態が見えてきます。

まず大前提として、2025年3月時点における外務省の見解では、チェジュ島を含む韓国全体に対する危険レベルは「レベル0(注意喚起なし)」です。つまり、「特別な注意や渡航制限は設けられていない状態」であり、通常の注意レベルで旅行できる地域と判断されています。
これは、日本と比較しても高い安全度を示しているということになります。
韓国本土と比べても犯罪件数が低い地域
チェジュ島は、韓国の中でも人口が少なく、地理的に孤立した島であることから、大規模な犯罪組織や暴力団による事件はほとんど報告されていません。
また、地元の人々は温厚で穏やかな性格が多く、対立や攻撃的な態度をとるケースが少ないのも特徴です。
済州市をはじめとした主要都市部でも、
- 凶悪犯罪の発生率は韓国内で見ても低水準
- 夜間の外出も比較的安全(ただし人通りの少ない道は避けるべき)
- 観光エリアでは警備員や監視カメラが配置されている場所も多い
など、旅行者にとって安心材料となる環境が整っています。
とはいえ、スリ・詐欺・盗撮などの「軽犯罪」については観光地ゆえに一定のリスクがあることは前章で述べた通りです。安心しきるのではなく、「軽い警戒心」を持って行動することがポイントです。
日本人旅行者がターゲットにされやすい傾向は?
一般的に、チェジュ島において日本人が「狙われやすい」という傾向はあまり報告されていません。
むしろ、日本人旅行者はマナーが良く、現地の人々からも“歓迎される存在”であることが多いとされています。
ですが一方で、
日本人は英語や韓国語が不得意だと思われがち
トラブル時に強く言い返さない、断りにくいと見なされる
お金を持っていると思われやすい
といった印象を持たれていることもあり、親しげな声かけの裏に金銭的な目的があるケースも存在します。
そのため、たとえ親切そうな声かけであっても、「誰にでもついて行かない」「安易に連絡先を交換しない」といった自己防衛の意識は欠かせません。

外務省の「たびレジ」や現地大使館の活用も安心材料に
チェジュ島旅行の前には、外務省が提供している「たびレジ」に登録しておくと、現地での安全情報や緊急連絡をリアルタイムで受け取ることができます。
また、万が一のトラブル時には、在韓国日本大使館(ソウル)や領事館が相談窓口となってくれるため、あらかじめ所在地と連絡先を控えておくと安心です。
スリや詐欺の被害に遭ってしまった場合でも、通報や証明書の取得がスムーズに進むことが多いため、旅行保険の申請にも役立ちます。
また、海外の危険情報がマップでわかるリスクメイトも渡航前にはチェックしておきましょう。
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旅行者が誤解しやすい「チェジュ島の文化」

韓国本土と文化的に共通する部分が多いチェジュ島ですが、実は独自の風習や気質が強く残っている地域でもあります。
本土出身の韓国人でさえ「チェジュの人はちょっと違う」と感じるほど、島民ならではの生活様式や価値観が根付いています。
旅行者として最低限知っておくべき3つの文化的ポイントを紹介します。
地元の人々は内向的で距離感を大切にする傾向がある
チェジュ島の人々は、控えめでシャイな性格の方が多いとされています。
一見すると「冷たい」「観光客に興味がないのかな?」と感じるかもしれませんが、これは見知らぬ人との距離を大切にする文化的な背景があるためです。
特に地方の漁村や農村などでは、
・必要以上に干渉しない
・無理に話しかけない
・プライベートを重視する
といった、静かな共存スタイルが自然と根付いています。
旅行者が積極的に話しかけても、無表情だったり、返事が簡素だったりすることがありますが、それは失礼だからではなく、距離を保とうとする気遣いでもあるのです。
このような文化を理解したうえで、「まずはこちらから丁寧な態度を見せる」ことが、良い関係を築く第一歩になります。
漁村や郷土文化エリアでは“静かに楽しむ”がマナー

チェジュ島には、“海女文化”や“石文化”など、島ならではの郷土文化が色濃く残っています。
海女(ヘニョ)が活動する地域や、地元の祭り、伝統的な村落を訪れる際には、観光地感覚で騒がないことがマナーとされています。例えば
・海女の作業中に大声で話しかける
・生活空間で無断撮影を行う
・子どもを肩車して仏像の前でポーズを取る
こういった行為は、地元住民からすると非常に無礼に映ります。
「観光の一環で見せてもらっている」という謙虚な姿勢を忘れず、“静かに観察し、敬意を払う”ことがとても大切です。
また、島民にとって大切な祈りの場や民間信仰の石像「トルハルバン」などは、観光記念として雑に扱うのではなく、慎重に接することが求められます。
観光客慣れしていない地域では丁寧な対応が重要

都市部の済州市や西帰浦市では、観光に慣れた接客や英語対応が進んでいる一方、少し郊外に出ると、観光客の存在に慣れていない地域もまだまだあります。
こうした場所では、
英語も通じにくく
観光地価格やサービスにも差があり
何を求められているのかが理解されないこともあります
だからこそ、旅行者側の態度がとても大きな意味を持ちます。
- 挨拶をしっかりする
- にこやかに感謝の気持ちを伝える
- 過度な要求は控える
そんな“人としての基本”が、文化の壁を越える最大のツールになります。
また、「日本語が通じなくても大丈夫?」と不安に感じる方も多いですが、チェジュ島ではスマホの翻訳アプリやジェスチャーでのやり取りが意外と通じることが多いです。「言葉よりも態度」で伝えるという意識を持てば、より豊かな旅の体験ができるでしょう。
まとめ:チェジュ島は安全対策をすれば、渡航に問題なし
チェジュ島には、「夜間のつきまとい」「リゾートエリアでの盗撮」「軽犯罪のリスク」など、確かに気をつけるべきポイントがいくつかあります。
とくに女性の一人旅では、不安を感じる場面もゼロではないでしょう。
しかし一方で、外務省の公式データでも危険レベルはゼロ(=特別な警告なし)であり、韓国内でも治安は非常に良好な部類に入るエリアです。
観光客に向けたインフラや対応も年々整備されており、きちんと情報を持って行動すれば、安心して楽しめる旅先と言えます。
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