東南アジアといえば、熱帯の自然、仏教寺院の美しさ、スパイスが香る料理、そして人々の温かい笑顔が印象的な旅行先です。バックパッカーの聖地として、リゾートとして、グルメの宝庫として、年間数千万人の旅行者が訪れる人気エリアです。
しかし、その一方で「東南アジアは危ない」「スリや詐欺に気をつけろ」という声も根強くあります。実際に、東南アジアでは国によって治安に大きな差があり、安心して旅ができる国もあれば、旅行者への注意喚起が繰り返される国もあります。

この記事では、最新の国際治安データや日本外務省の危険情報をもとに、東南アジアで「治安が悪い」とされる国々をランキング形式で紹介します。さらに比較として治安が良い国々も解説し、なぜ治安に差が生まれるのか、旅行者向けの実践的な対策もあわせてお届けします。
最新データで見る!東南アジアの治安が悪い国ランキングTOP5


| 指標 | 内容 |
|---|---|
| 殺人発生率(10万人あたり) | 国際的に治安評価に用いられる主要指標。高いほど危険度が高い。 |
| 外務省の危険情報レベル(最大4) | 日本外務省が公表する治安警戒レベル(レベル3以上は渡航中止勧告) |
| 犯罪多発都市数 | 凶悪犯罪が多発する都市の数(首都・観光地含む) |
| 誘拐・強盗・窃盗件数 | 現地報告件数(推定も含む) |
| 国際治安評価(指数) | NumbeoやGlobal Peace Indexなどの治安スコアに基づく評価(10点満点で数値化) |
このランキングは、各国の「殺人発生率(10万人あたり)」「暴力犯罪件数」「誘拐・強盗などの報告件数」「外務省の危険情報レベル」「国際NGOによる治安評価」などの複数指標をもとに総合的に判断したものです。東南アジアでは、軍事クーデターや内戦、組織犯罪の活動、そして政治の腐敗が治安に直結しているケースが多く、そうした構造的要因も考慮に入れています。
1位:ミャンマー
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 殺人発生率 | 約5.0人/10万人(2024年)※内戦による実際の死者数はこれを大幅に上回る |
| 外務省危険情報レベル | レベル4(ザガイン地域・カヤー州等)、レベル3(その他多くの地域) |
| 犯罪多発都市数 | 複数(ヤンゴン、マンダレー、バゴー等) |
| 誘拐・強盗・窃盗件数 | 非常に高い(武力衝突・強制徴収含む) |
| 国際治安評価 | 1.9/10(非常に低い) |
ミャンマーは、2021年2月の軍事クーデター以降、国軍と少数民族武装勢力・市民抵抗組織との間で激しい内戦が続いている国です。かつては仏教遺跡や豊かな自然が人気を集める観光地でしたが、現在は日本外務省が全土に「危険情報」を発令しており、旅行者にとって極めてリスクの高い国となっています。
特にザガイン地域、カヤー州、カチン州、シャン州では武力衝突が頻発しており、爆発物や銃撃戦に巻き込まれる危険があります。都市部のヤンゴンでも治安は悪化しており、一般犯罪に加え、国軍による検問・身柄拘束のリスクも存在します。外国人観光客であっても例外ではなく、現時点では渡航を見合わせることが強く推奨されます。
- 軍と武装勢力の武力衝突による巻き添えリスク
- 国軍による外国人の身柄拘束・尋問
- 爆発物・地雷が敷設されているエリアの存在
- 通信規制・インターネット遮断による情報収集困難
2位:フィリピン
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 殺人発生率 | 約4.3人/10万人(2024年) |
| 外務省危険情報レベル | レベル2〜3(ミンダナオ島・スールー諸島はレベル3) |
| 犯罪多発都市数 | 3都市以上(マニラ、ダバオ、コタバト等) |
| 誘拐・強盗・窃盗件数 | 高頻度(特に観光客を狙った犯罪) |
| 国際治安評価 | 4.2/10 |
フィリピンは、美しいビーチや島々で人気の観光地ですが、国内の地域によって治安に大きな格差があります。首都マニラ周辺では窃盗やひったくり、タクシーでのトラブルが頻繁に報告されており、観光エリアでも油断は禁物です。
特にミンダナオ島南部やスールー諸島では、イスラム系武装勢力(アブサヤフ等)による誘拐や爆発物テロが報告されており、外務省はこれらの地域に「渡航中止勧告(レベル3)」を発令しています。麻薬問題に対する強硬な取り締まりの影響で、治外法権的な暴力も社会問題となっています。
- ミンダナオ島・スールー諸島での武装勢力による誘拐リスク
- マニラ市内での観光客を狙った強盗・スリ
- 偽タクシーや配車詐欺による過剰請求・犯罪
- 夜間の繁華街での薬物がらみのトラブル
3位:カンボジア
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 殺人発生率 | 約1.3人/10万人(2024年) |
| 外務省危険情報レベル | レベル1(全土)、一部エリアはレベル2相当 |
| 犯罪多発都市数 | 2都市(プノンペン、シアヌークビル) |
| 誘拐・強盗・窃盗件数 | 中程度(詐欺・スリ・ひったくりが多発) |
| 国際治安評価 | 4.8/10 |
カンボジアは、世界遺産アンコールワットで知られる仏教文化の国ですが、首都プノンペンやリゾート地シアヌークビルでは観光客を狙った犯罪が多発しています。特に近年、シアヌークビルでは組織による詐欺産業の拠点が問題化しており、「仕事と見せかけた拉致・強制労働」の被害が国際的に注目されています。
バイクによるひったくりや路上強盗は日常的に発生しており、スマートフォンやカメラを路上で使用中に被害に遭うケースが多く報告されています。また、地雷・不発弾がまだ一部の農村地帯に残存しており、踏み分け道や草むらへの立ち入りは避けるべきです。
- バイクによるひったくり(スマホ・バッグ)
- シアヌークビルでの詐欺・強制労働被害
- 農村部に残存する地雷・不発弾
- 夜間の繁華街での薬物・売春絡みのトラブル


4位:インドネシア
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 殺人発生率 | 約0.5人/10万人(2024年) |
| 外務省危険情報レベル | レベル2(パプア州等)、その他レベル1 |
| 犯罪多発都市数 | 2都市(ジャカルタ、メダンの一部) |
| 誘拐・強盗・窃盗件数 | 中程度(観光地でのスリ・詐欺が多い) |
| 国際治安評価 | 5.5/10 |
インドネシアは、バリ島を筆頭に東南アジア随一のリゾート国として知られていますが、2億7千万人以上の人口を抱える世界最大の群島国家であり、地域によって治安に差があります。バリ島の観光エリアは比較的安全ですが、首都ジャカルタなどの大都市では貧富の差に起因する犯罪が報告されています。
またパプア州やマルク州では、分離独立運動に絡む武力衝突が散発的に発生しており、外務省は「レベル2(不要不急の渡航は止めてください)」を発令しています。さらにイスラム過激派組織の活動が確認されており、宗教行事や公共の場でのテロ警戒も必要です。
- パプア州・マルク州での武力衝突リスク
- 大都市(ジャカルタ等)でのスリ・置き引き
- イスラム過激派によるテロの潜在的リスク
- 自然災害(火山・地震・津波)との複合リスク


5位:タイ(南部)
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 殺人発生率 | 約2.1人/10万人(2024年) |
| 外務省危険情報レベル | レベル1(全土)、南部3県(パッタニー・ヤラー・ナラティワート)はレベル3 |
| 犯罪多発都市数 | 2都市(バンコクの一部・南部3県) |
| 誘拐・強盗・窃盗件数 | 中程度(詐欺・ぼったくりが多い) |
| 国際治安評価 | 5.8/10 |
タイは東南アジア最大の観光大国の一つであり、バンコクやプーケット、チェンマイなど世界的な人気スポットを多数擁しています。観光インフラも整備されており、初めての海外旅行先として選ぶ日本人も少なくありません。しかしながら、全土が完全に安全というわけではありません。
最大の懸念は、マレーシアとの国境に近い南部3県(パッタニー、ヤラー、ナラティワート)です。この地域では長年にわたりイスラム系分離独立勢力による爆弾テロや銃撃事件が続いており、外務省はレベル3(渡航中止勧告)を発令しています。また、バンコク市内では観光客を狙った「宝石詐欺」や「タクシー詐欺」が依然として多く報告されています。
- 南部3県での爆弾テロ・銃撃事件(渡航中止勧告エリア)
- バンコクでの宝石詐欺・タクシー詐欺
- 観光地での麻薬の誘い(逮捕・恐喝リスク)
- 政治デモや集会への巻き添えリスク
意外と安全?東南アジアの治安が良い国ランキングTOP5


危険なイメージが先行しがちな東南アジアですが、実は犯罪発生率が低く、旅行者にとって非常に過ごしやすい国もあります。この章では、最新の殺人率、外務省の危険情報、国際治安評価をもとに、東南アジアで比較的治安が良いとされる国々をランキング形式で紹介します。
| 指標 | 説明 |
|---|---|
| 殺人発生率(10万人あたり) | 犯罪率のベースとなる最重要データ |
| 外務省危険情報レベル(最大4) | レベル1または2の国を安全圏として評価 |
| 犯罪多発都市数 | 凶悪事件が報告されている都市の数 |
| 誘拐・強盗・窃盗件数 | 犯罪報告の件数と密度 |
| 国際治安評価(指数) | Global Peace IndexやNumbeoなどの評価 |
1位:シンガポール
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 殺人発生率 | 約0.2人/10万人(2024年) |
| 外務省危険情報レベル | レベル1(全土) |
| 犯罪多発都市数 | 0都市 |
| 誘拐・強盗・窃盗件数 | 非常に少ない |
| 国際治安評価 | 9.2/10(非常に高い) |
シンガポールは、東南アジアの中で断トツの治安を誇る都市国家です。厳格な法律と法執行機関の高い能力、そして経済的な豊かさが相まって、世界で最も安全な都市の一つとして毎年ランキング上位に入ります。夜間に女性が一人で歩いても比較的安全であり、観光インフラも世界トップレベルです。
ただし、厳しい法律(ガム所持の規制、落書きへの厳罰、麻薬所持の死刑など)が観光客にも適用されるため、地元のルールを事前に把握しておくことが重要です。軽微な行為でも罰金の対象になることがあるため、注意が必要です。
2位:ブルネイ
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 殺人発生率 | 約0.4人/10万人(2024年) |
| 外務省危険情報レベル | レベル1(全土) |
| 犯罪多発都市数 | 0都市 |
| 誘拐・強盗・窃盗件数 | 非常に少ない |
| 国際治安評価 | 8.5/10 |
ブルネイは、ボルネオ島に位置する小さなイスラム君主国です。石油収入による豊かな経済と厳格なイスラム法の施行により、犯罪発生率は東南アジアの中でシンガポールに次ぐ低さを誇ります。一般的な旅行トラブルはほとんど報告されておらず、観光客にとって非常に安心できる国です。
ただし、イスラム法の規制が厳しく、公共の場でのアルコール飲酒は禁止されています。ラマダン期間中は飲食に関するマナーに特に注意が必要です。また観光地としての知名度が低く、情報が少ない点も旅行計画の際に考慮すべき点です。
3位:マレーシア
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 殺人発生率 | 約1.8人/10万人(2024年) |
| 外務省危険情報レベル | レベル1(半島部)、東マレーシア沿岸部はレベル2 |
| 犯罪多発都市数 | 1都市(クアラルンプールの一部) |
| 誘拐・強盗・窃盗件数 | やや少ない(都市部でのひったくりに注意) |
| 国際治安評価 | 7.2/10 |
マレーシアは、多民族・多宗教が共存する多様な文化を持つ国で、クアラルンプールは世界有数の近代都市として発展しています。首都圏の主要エリアは比較的安全で、観光インフラも整備されており、東南アジア旅行の入門地としても人気があります。
ただし、クアラルンプールの繁華街(ブキッ・ビンタン周辺)ではひったくりや強引な客引きのトラブルが報告されています。また、東マレーシアのサバ州・サラワク州沿岸部では、フィリピン南部の武装勢力による誘拐リスクがあるとして、外務省がレベル2を発令しています。


4位:ベトナム
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 殺人発生率 | 約1.4人/10万人(2024年) |
| 外務省危険情報レベル | レベル1(全土) |
| 犯罪多発都市数 | 1都市(ホーチミン市の一部) |
| 誘拐・強盗・窃盗件数 | やや少ない(バイタク強盗・スリに注意) |
| 国際治安評価 | 7.0/10 |
ベトナムは、ハノイ・ホーチミン・ダナンなどの都市が観光地として急速に発展しており、日本人旅行者にも人気の高い国です。全体的な治安は東南アジアの中では良好な部類に入り、外務省の危険情報もレベル1(全土)と比較的低リスクとされています。
ただし、ホーチミン市では「バイタク強盗」と呼ばれるバイクを使ったひったくりが頻繁に発生しています。路上でスマートフォンやバッグを持ち歩く際は特に注意が必要です。また、観光地での物売りや偽タクシーによる詐欺も報告されており、正規の配車アプリ(GrabやBEなど)の利用が推奨されます。


5位:タイ(バンコク・主要観光地)
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 殺人発生率 | 約2.1人/10万人(2024年) |
| 外務省危険情報レベル | レベル1(バンコク・北部・中部観光地) |
| 犯罪多発都市数 | 1都市(バンコクの一部) |
| 誘拐・強盗・窃盗件数 | 中程度(詐欺・ぼったくりが多い) |
| 国際治安評価 | 6.5/10 |
タイは危険国ランキングにも入りましたが、それは南部3県に限った話です。バンコクやチェンマイ、プーケットといった主要観光地においては、治安は比較的安定しており、多くの旅行者が安全に旅を楽しんでいます。外国人旅行者向けの観光警察窓口も設置されています。
ただし、詐欺被害(トゥクトゥク詐欺・宝石詐欺等)や夜間の繁華街でのトラブルは依然として多く報告されているため、油断は禁物です。正規のルートで移動し、不審な勧誘には応じないことが重要です。
そもそも、東南アジアの治安が悪いのはなぜか?


東南アジアの国々で治安に差が生まれる背景には、単なる犯罪件数の多さだけでなく、歴史的・社会的・政治的な複合的要因が絡み合っています。この章では、その根本的な理由を三つの観点から解説します。
政治的不安定と軍事政権の影響
東南アジアでは、ミャンマーのように軍事クーデターによって民主主義が崩壊し、内戦状態に陥った国があります。また、フィリピンやインドネシアでは歴史的に政情が不安定だった時代があり、その遺産として武装勢力や分離独立運動が現在も続いている地域があります。
政府の統治能力が弱まると、法の支配が及ばない「空白地帯」が生まれ、武装組織や犯罪グループがその空白を埋める形で勢力を拡大します。治安機関が機能不全に陥ると、一般市民が暴力に晒されるリスクが一気に高まります。ミャンマーの例は、政治変動がいかに急速に治安悪化を招くかを示す典型的なケースです。
経済格差と貧困が犯罪の温床に
東南アジアの多くの国では、都市部の急速な経済発展と農村部・低所得層との格差が拡大しています。観光地として栄える一方で、その恩恵を受けられない層が犯罪に走るケースも少なくありません。特に若年層の高い失業率は、ギャングへの加入や日常的な軽犯罪の温床となっています。
カンボジアのシアヌークビルで問題化した詐欺産業も、経済的に追い詰められた人々を組織が取り込む構造から生まれています。また、観光客と現地住民の経済格差が大きいほど、外国人を「持っている人」として狙う意識が高まる傾向もあります。
組織犯罪・麻薬密輸ルートの存在
東南アジアは、世界最大級の麻薬生産・輸送ルートである「ゴールデン・トライアングル」(タイ・ラオス・ミャンマーの国境地帯)を抱えています。この地域を拠点とする麻薬組織の存在が、周辺国の治安に大きな影を落としています。
麻薬密輸に伴う武装抗争、腐敗した警察・官僚との癒着、そして麻薬消費者の増加に伴う関連犯罪の拡大は、タイ・ラオス・ミャンマーの国境地帯だけでなく、フィリピンやインドネシアにも波及しています。フィリピンが実施した「麻薬戦争」は、その深刻さへの対応策でしたが、同時に人権侵害問題も生み出しました。




旅行者が気をつけたい東南アジアの治安トラブルと対策
東南アジアを旅する魅力は計り知れません。美しいビーチ、世界遺産の遺跡、活気あふれる夜市、そして人々の明るさ。しかし、油断すれば思わぬトラブルに巻き込まれるリスクもあります。この章では、実際に旅行者が直面しやすい治安上のトラブルと、それを未然に防ぐための具体的な対策を紹介します。
観光地での詐欺・ぼったくりに要注意
東南アジアで最も多く報告される旅行トラブルが「詐欺」です。タイのトゥクトゥク詐欺、カンボジアやベトナムのタクシー詐欺、フィリピンの「友達のふり詐欺」など、手口はさまざまです。共通しているのは、観光客の不慣れさと親切を装った接触から始まるという点です。
対策としては、交通機関には必ず正規のメーター制タクシーや配車アプリ(Grab等)を使うことが基本です。街中で「今日は特別な祭りがある」「お寺が閉まっているから別の場所に連れて行ってあげる」などと声をかけてくる人物には特に注意しましょう。
- 配車アプリ(Grab・inDriver等)を積極的に活用する
- 路上で声をかけてくる人の誘いには乗らない
- 「無料」「特別価格」の誘いには疑念を持つ
- 宝石・工芸品の購入は正規ショップのみで行う
バイクによるひったくりと荷物管理
ベトナム・カンボジア・タイなど、バイクが多い国ではひったくりのリスクが高くなります。歩道を歩いている際に後ろからバイクが近づいてきてバッグやスマートフォンを奪っていく手口が非常に多く報告されています。特に夕暮れ時から夜間にかけてリスクが高まります。
バッグは車道側ではなく建物側に持ち、スマートフォンは路上での使用を最小限にとどめましょう。ネックポーチや腹巻型の財布など、内側に隠せる収納アイテムも有効です。
- バッグは建物側に、ストラップは体に巻きつける
- 路上でのスマートフォン操作は最小限に
- 貴重品はネックポーチや腹巻型財布に収納
- 夜間の一人歩きはなるべく避ける
薬物・性的トラブルのリスクを知る
東南アジアの繁華街や歓楽街では、薬物や性的サービスにまつわるトラブルが多発しています。見知らぬ人から飲み物をすすめられた結果、薬を盛られて金品を奪われるケースや、「デートドラッグ」による被害も報告されています。
また、タイやフィリピンなど一部の国では、違法薬物の所持・使用に対して非常に厳しい刑罰(死刑を含む)が科せられる場合があります。知らない人からの食べ物・飲み物の提供には絶対に応じないことが鉄則です。「合法エリアがある」などの情報に惑わされず、常に慎重な行動が求められます。




まとめ:東南アジアの治安は?危険を回避して安全な旅行をしよう
「東南アジア=危険」というイメージは一部の現実を反映していますが、すべての国や地域が一律に危険というわけではありません。本記事で紹介したように、ミャンマーやフィリピン(一部地域)のように深刻な治安問題を抱えるケースもあれば、シンガポールやブルネイのように世界トップクラスの安全を誇る国も存在しています。
また、タイのように同じ国の中でも地域によって治安が大きく異なるケースもあります。「どの国が危険か」だけでなく、「その国のどのエリアが危険か」という視点で情報収集することが重要です。危険とされる地域であっても、「どうすれば安全に過ごせるか」を考えて行動することが大切です。
特に旅行者にとって大切なのは以下の3点です。事前の情報収集を怠らないこと——最新の外務省危険情報や現地のニュースを確認することで、避けるべきエリアや時間帯を把握できます。現地文化とルールを尊重した行動をとること——服装・言動・宗教的マナーひとつでトラブルの原因にも回避のきっかけにもなります。そして油断しないこと——治安が良いとされる国や地域でも、旅行者は常に狙われやすい存在です。夜間の移動、スマホの使い方、貴重品の管理など、細心の注意を払いましょう。
東南アジアは、遺跡、美食、自然、人の温かさといった他にはない魅力があふれる地域です。治安リスクを正しく理解し、適切に対処すれば、その宝物のような体験を安全に楽しむことができます。今回の情報が、あなたの東南アジア旅行をより安心で豊かなものにする一助となれば幸いです。










