海外旅行は、新しい文化や食べ物を楽しむ絶好の機会ですが、現地の食事が原因で食中毒にかかるリスクも少なくありません。旅行中に体調を崩してしまうと、せっかくの旅が台無しになり、場合によっては病院での治療が必要になることもあります。
特に、生水や生もの、加熱が不十分な食事、不衛生な環境で調理された食品 などを口にすると、細菌やウイルスに感染し、食中毒を引き起こす可能性があります。また、現地の衛生環境が日本とは異なるため、日本では問題なく食べられるものでも、海外では注意が必要 です。
本記事では、海外旅行で食中毒が多い理由や主な原因、予防策、そして万が一発症してしまった場合の対処法 について詳しく解説します。旅行前にしっかりと準備をして、安全で快適な旅を楽しみましょう!
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海外旅行で食中毒が多い理由は?

海外旅行中に食中毒が発生しやすいのは、日本とは異なる衛生環境や食習慣が関係している からです。特に、発展途上国や一部の地域では、衛生基準が日本よりも低いため、食べ物や飲み水に注意しないと体調を崩すリスクが高くなります。
また、旅行中は現地の食文化を楽しもうとするあまり、普段とは異なる食生活を送ることが多く、胃腸が慣れない食べ物に反応してしまうことも あります。さらに、旅先では外食が中心になるため、食材の保存状態や調理環境を自分で管理できない点もリスク要因のひとつです。
次のセクションでは、海外旅行で食中毒になりやすい具体的な原因 について詳しく見ていきましょう。

海外旅行で食中毒になる主な原因

海外旅行中に食中毒を引き起こす原因はさまざまですが、特に多いのが水や食材の衛生状態の違い、調理環境の不備、そして手洗い不足による細菌やウイルスの感染です。日本では問題なく食べられるものでも、海外では注意が必要な場合があるため、旅行先の環境に合わせた食事の選び方が重要になります。
ここでは、海外旅行で食中毒を引き起こしやすい主な要因について詳しく解説します。
生水や氷を摂取するリスク
多くの国では、水道水が日本のように安全ではなく、そのまま飲むと細菌やウイルスに感染する可能性があります。特に、東南アジア、アフリカ、中南米などの発展途上国では、水道水に大腸菌や腸チフス菌、赤痢菌などが含まれていることがあり、知らずに飲んでしまうと激しい下痢や嘔吐を引き起こすことがあります。
また、レストランや屋台で提供される氷にも注意が必要 です。氷は水道水を凍らせて作られていることが多く、飲み物に入れると知らないうちに汚染された水を摂取してしまうことになります。
生ものや加熱不足の食材
日本では新鮮な生魚や生肉を食べる文化がありますが、海外では生ものを食べる習慣がなく、適切な管理がされていないことが多いため、食中毒のリスクが高まります。特に、刺身や寿司、レアステーキ、生卵などは、海外では細菌や寄生虫が付着している可能性があるため、注意が必要です。
また、加熱が不十分な肉料理(ハンバーガーのパティやステーキなど)も、サルモネラ菌やカンピロバクターといった食中毒を引き起こす細菌に汚染されている可能性がある ため、しっかりと火が通っているか確認することが大切です。
不衛生な屋台や市場の食品
海外旅行の醍醐味のひとつが現地の屋台料理ですが、衛生状態が悪い屋台や市場の食べ物は、食中毒のリスクが非常に高いです。
特に、食品を長時間常温で放置している屋台や、手袋を着用せずに素手で食材を扱っている屋台では、細菌の繁殖や交差汚染が起こりやすく、感染リスクが高まります。また、市場で売られている果物や生野菜も、未洗浄の状態だと汚染された水が付着している可能性があるため、注意が必要です。

手洗いや消毒が不十分
食事をする際、手についた細菌やウイルスが口から体内に入ることで、食中毒を引き起こすことがあります。特に、レストランや屋台ではトイレの衛生環境が日本ほど整っていないことがあり、手洗いが不十分だと感染リスクが高まります。
また、観光中にドアノブや紙幣・硬貨などの共有物に触れた手で直接食べ物を口に運ぶと、細菌が体内に入りやすくなる ため、食事前の手洗いや消毒は欠かせません。
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海外旅行中の食中毒を予防する方法

海外旅行での食中毒は、事前の知識と適切な対策を講じることで防ぐことが可能です。
食べ物や飲み物の選び方、衛生管理を意識することで、安全に現地の食文化を楽しむことができます。ここでは、海外旅行中に食中毒を防ぐための具体的な方法を紹介します。
水分・飲み物の選び方
海外では、日本のように水道水が安全に飲める国は少なく、生水を飲んでしまうと食中毒や感染症のリスクが高まります。
特に、発展途上国では水道水に細菌やウイルスが含まれている可能性があるため、飲み水には十分な注意が必要です。
- ミネラルウォーターを購入し、必ず未開封であることを確認する
- 水道水は絶対に飲まない(うがい・歯磨きもミネラルウォーターを使用)
- 氷入りの飲み物は避ける(氷が水道水から作られている場合がある)
- ホットドリンク(紅茶・コーヒー)は比較的安全
また、飲み水の確保が難しい地域では、携帯用浄水ボトルや浄水タブレットを利用するのも有効 です。
安全な食べ物の選び方
食事の際に最も重要なのは、食材の衛生状態と調理方法に注意を払うこと です。日本では新鮮な生ものを食べる機会が多いですが、海外では適切な保存や管理がされていないことがあり、加熱不十分な食べ物を食べると細菌感染のリスクが高まります。
- しっかり加熱された料理を選ぶ(特に肉や魚介類は要注意)
- 生野菜やサラダは避ける(洗浄に使われる水が不衛生な可能性がある)
- 生卵や半熟の卵料理は食べない(サルモネラ菌のリスク)
- バイキング形式の食事は、長時間常温で放置されていないか確認する
また、旅行中は胃腸が普段と異なる環境にさらされるため、慣れないスパイスや脂っこい食べ物を控えめにし、消化しやすい食事を心がける ことも大切です。
屋台・市場での食事の注意点
現地の屋台料理は、その土地ならではの味を楽しめる魅力がありますが、不衛生な環境で調理されていることも多いため、注意が必要です。
- 地元の人で賑わっている屋台を選ぶ(回転率が高く、新鮮な食材を使っている可能性が高い)
- 目の前で調理され、熱々の状態で提供されるものを選ぶ
- 生ものや冷えた料理は避ける(細菌が繁殖している可能性がある)
- 調理器具や皿の清潔さをチェックし、不衛生な店は避ける
市場で売られているカットフルーツやジュースも、汚染された水が使われていることがあるため、食べる前によく洗うか、避けるのが賢明です。
手洗い・アルコール消毒の徹底
食事の前にしっかりと手を洗うことは、食中毒予防の基本です。海外ではトイレに石鹸がないことも多いため、自分で手指消毒用のアルコールジェルや除菌シートを持参するのがベストです。
- 食事前には必ず石鹸で手を洗う(可能なら流水で20秒以上洗う)
- 公共のトイレには石鹸がないことが多いので、ハンドジェルを携帯する
- お金やドアノブ、手すりを触った後は、手を口や目に持っていかない
- ウェットティッシュや除菌シートを持参し、食事前に手を拭く
特に、現地の紙幣や硬貨には細菌が付着していることが多いため、食事前に現金を触った場合は必ず手を洗うか、消毒を行うことが重要です。
もし海外で食中毒になったら?対処法と治療方法
どれだけ注意を払っていても、海外旅行中に食中毒になってしまうことは珍しくありません。
万が一、食中毒の症状が出た場合、適切な対処を行わなければ症状が悪化し、旅行を続けるのが難しくなる可能性もあります。
特に、高温多湿な地域では細菌やウイルスが繁殖しやすく、症状が重くなるケースもあるため、冷静に対応し、必要であれば現地の医療機関を受診することが大切です。
ここでは、海外で食中毒になった際の具体的な対処法や治療方法について詳しく解説します。
初期症状が出たときの対応
食中毒の初期症状として、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、発熱などが現れることがあります。こうした症状が出始めた際は、早めの対処が症状の悪化を防ぐポイントとなります。
まず、下痢や嘔吐がある場合は、無理に止めようとしないことが重要です。下痢や嘔吐は、体内の有害な細菌やウイルスを排出するための自然な防御反応であり、むやみに下痢止めを服用すると、逆に回復を遅らせてしまう可能性があります。
ただし、脱水症状には十分に注意しなければなりません。食中毒になると、体内の水分と電解質(ナトリウムやカリウムなど)が急速に失われるため、適切な水分補給が欠かせません。
- 常温のミネラルウォーターを少量ずつこまめに飲む(一気に飲むと吐き気が悪化することがある)
- スポーツドリンクや経口補水液(ORS)を摂取し、失われた電解質を補う
- 無理に食事を摂らず、胃腸を休める(特に油っこいものや乳製品は避ける)
- 症状が軽い場合は整腸剤(ビオフェルミンなど)を服用し、腸内環境を整える
特に、経口補水液は脱水症状の予防に非常に効果的 です。海外の薬局やスーパーで「Oral Rehydration Salts(ORS)」として販売されていることが多いので、購入しておくと安心です。
症状が悪化した場合の対処
軽度の食中毒であれば、水分補給と安静で数日以内に回復することがほとんど ですが、以下のような症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診する必要があります。
- 血の混じった下痢(血便)や黒い便が出る
- 38℃以上の高熱が続く
- 嘔吐が止まらず、水分が摂れない
- 激しい腹痛が続き、動けないほどの苦痛がある
- 脱水症状(口の渇き、めまい、尿が極端に少ない)が顕著になる
このような症状がある場合は、市販薬での対応では回復が難しく、細菌感染や寄生虫感染の可能性も考えられるため、早急に医師の診察を受けるべき です。
海外で病院にかかる際は、日本語や英語が通じる医療機関を事前に調べておくとスムーズ です。旅行保険に加入している場合は、保険会社に連絡すれば、キャッシュレス診療が可能な病院を紹介してもらえることが多い ので、無駄な出費を防ぐためにも活用しましょう。
旅行保険を活用して医療費をカバー
海外で病院を受診すると、日本と比べて治療費が非常に高額になることがあります。特に、アメリカやヨーロッパでは、診察だけで数万円、点滴や検査を受けると数十万円の医療費がかかるケースも珍しくありません。
そのため、海外旅行保険に加入しておくことが、万が一の際の大きな助けになります。保険会社によっては、キャッシュレス診療が可能な提携病院を紹介してくれるため、現地での支払いが不要になる場合もある ので、利用方法を事前に確認しておきましょう。
- 食中毒で病院にかかる必要がある場合、まず保険会社のサポートデスクに連絡する
- 提携病院を紹介してもらい、キャッシュレス診療が可能か確認する
- 病院で受診後、診断書や領収書を受け取り、必要書類を保険会社に提出する(後日払い戻しを受ける場合)
- 帰国後に再受診が必要な場合、保険の適用範囲を確認する
保険に加入していなかった場合、病院での治療費は全額自己負担になり、予想以上の出費になる可能性が高いため、渡航前に必ず適切な補償が含まれた海外旅行保険に加入しておくことが重要です。
まとめ – 食中毒を防いで安全な海外旅行を楽しもう
海外旅行は、新しい文化や食べ物を体験する素晴らしい機会ですが、食中毒のリスクを軽視すると、楽しいはずの旅行が台無しになってしまうこともあります。特に、衛生環境が日本と異なる国では、食べ物や飲み物の管理が適切でないことも多く、注意を怠ると体調を崩す可能性が高まります。
しかし、食中毒の原因を理解し、適切な予防策を実践すれば、多くのトラブルは未然に防ぐことが可能です。食事の選び方や衛生管理に気を配ることで、安全で快適な旅行を楽しむことができます。
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